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タバコが与える歯への影響とは?

2021年2月7日

富士見市の歯医者 鶴瀬あおぞら歯科クリニック 院長 藤原仁

こんにちは!
富士見市の歯医者 鶴瀬あおぞら歯科クリニック院長の藤原です。
当院にご来院いただく患者様にも愛煙家の方がいらっしゃいます。

先日お一人の方からこんなことを質問されました。

「藤原先生、私も通常のタバコから加熱式タバコに変えたんですよ~これで少しは健康になりますし、口の中もきれいになるんじゃないですか?」

確かに最近は、電子タバコや加熱式タバコに変更される方が増えていますよね。

そして普通のタバコよりも匂いがきつくなく、なんとなく健康そうなイメージがあると思います。

しかし、結論からお伝えすると、決してそんなことはないのです。

それではタバコを吸うとどんなことが口の中におこっているでしょうか?

タバコの3大害
①ニコチン:歯茎の血管が収縮し、血流が悪くなります。
②タール:発がん性物質です。
③一酸化炭素:血中のヘモグロビンと結合し、末梢神経が慢性的な酸欠状態になる

上記以外にも悪い有害成分はなんと200種類以上あるのです!

タバコを吸う方で歯の着色を気にされる方もいらっしゃいますが、
タバコは着色するだけではなく、それらの有害成分の影響で味覚の減退、歯周病、口腔がん、胎児の口唇裂口蓋裂など様々な悪影響が起こる可能性があるのです。

そしてインプラント治療を受ける方は特に気をつける必要があります。
インプラント治療は患者様のお口の歯肉を切開し、骸骨にインプラント体を埋め込み、その上に人口の歯は義歯を取り付ける治療ですが、喫煙者の場合、血行障害、血管収縮の影響で歯肉や骨に栄養や酸素が十分に供給されなくなる可能性があります。すると歯周組織が弱り、インプラントと骨の結合がしにくくなってしまうのです。患者様の健口を守るためにも
インプラント治療を行う際には禁煙することが望ましいです。

じゃあ、最近流行っている加熱式タバコはどうなのか?

加熱式タバコは、タバコを燃焼せずに、タバコの葉を加熱してニコチンを含むエアロゾルを生成するものです。いろいろな賛否両論の情報や論文報告はありますが、ニコチンをはじめとした有害成分入っているのです。つまり、先ほど挙げた疾患と無縁ではありません。

「そんなことを言われてもタバコを吸うのが好き」
「ずっと吸ってきたから今さらやめられない」

そのように思っている方もいらっしゃると思いますが、まずは本数を減らしていきながら少しづつ禁煙に向けて行動していただけたらと思います。

富士見市の歯医者 鶴瀬あおぞら歯科クリニック 院長 藤原仁

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